【意外と知らない】お米の正しい保存場所とは?

基礎知識
基礎知識

お米を購入した後、どんな場所で保管していますか?お米は精米後時間の経過により乾燥が進み、徐々に品質が劣化してしまいます。また時には、虫が発生したり、カビが発生するなどの被害が出てしまう事もあります。このような被害を防ぎ、美味しいご飯を食べるためにも、お米を適切に保管することがとても大切です!お米の正しい保管方法については、以前の基礎知識(詳しくはこちらから)でもご紹介していますので、今回はお米を保管しがちな4か所で実際にお米を保管し、それぞれの場所でお米がどんな状態になるのか実験してみました!

保管場所は?

お米は福井米を用意して、写真のように①冷蔵庫②台所下③廊下④部屋(リビング)の4か所で保管しました。

★保管場所の状態(6月5日から7月8日の約1か月間、日中は最高気温が28度)
・冷蔵庫:一日中涼しいまま
・台所下:火や水を使い電化製品の放熱等で、高温多湿になりやすい。ただ部屋自体は日中は冷房がついている。
・部屋(リビング):日中は冷房がついている。
・廊下:一日中暑い状態のまま。冷房がかかって涼しくなる場所ではない。

結果は?

社員9名で食べ比べを行った結果、かなり違いがでました。

1か月後

まず、下記が1ヶ月後の比較を行った結果なのですが、

冷蔵庫

で保管していたものがどの項目でも一番高い点という結果(同じ点のものもありますが)になりました。

特に粘り柔らかさで他と大きな違いが出ました()。

それとは反対に、廊下で保管したものについては、柔らかさにおいの面で他の保管場所と比べ大きく劣る結果となりました。特ににおいに関しては臭いという意見が聞かれました()。

*検査は、部屋(リビング)を基準とし、それと比較してどうかという結果の数値となっています。

2か月後

次に、2か月後の比較を行った結果です。

「つや」以外のものは冷蔵庫で保管したものの点が高いという結果になりました。「つや」に関しては、一番良い点となったのは、基準となる部屋(リビング)でしたが、冷蔵庫も2番目に良い結果となっており、総合的にみると、やはり冷蔵庫での保管が良いという結果になりました。

また、2ヶ月後の比較では、機械で味度の比較も行いました。味度とは、製品の味を味度メーター(米粒から溶け出す保水膜と呼ばれる物質の量を測定し、滋賀県産日本晴を70点としたメーカー独自の式により換算)によって測定した点数(トーヨー製)のことです。この機械で比較した結果、冷蔵庫は「60」、その他は「56」となりました。つまり、機械で計測しても、冷蔵庫で保管した方が味が良いという結果になりました。

*検査は、部屋(リビング)を基準とし、それと比較してどうかという結果の数値となっています。

保管場所に適しているのはどこ?

この結果から、保管場所としてよいのは、

冷蔵庫>部屋(リビング)>台所下>廊下

の順になりました。

なぜ冷蔵庫での保管がいいのか

ではそもそもなぜ冷蔵庫で保存したものが一番良い結果となったかというと、もともとお米の保管は、「風通しの良い冷暗所」でするとよいと言われており、お米が長持ちするベストな温度は15度です。そのため冷蔵庫の野菜室への保管が一番長持ちします。

また、お米のトラブルで最も多いのが虫の発生ですが、虫の代表例であるコクゾウムシは外気温18度以上の状態で1週間程で羽化してしまいます。そのため虫を発生させないためにも冷蔵庫で保存すると安心です。

ちなみに、、、ペットボトルやその他保管容器(ジップロック等)に詰めておきますと臭い移りも防げるので便利です。

まとめ

今回、4か所でお米を保管してみました。実験をする前は、保管場所によって気温差があるため、虫がわくかわかないかの違い程度しか出ないものだと思っていました。しかし、実験の結果が出てみると、甘みや粘りなど多くの点で差が出たため、とても驚きました。やはりどこで保管するかはとても重要なことなのです!実験結果にもある通り、冷蔵庫で保管したお米が最もおいしいため、皆様いろいろな場所でお米を保管されていると思いますが、出来るだけ冷蔵庫での保管をおススメします!

福井米はこちら

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