今年も令和5年産新米の販売が始まっています!通常ですと新米になったからといって炊飯方法は変えなくてもよいのですが、5年産は少し工夫していただきたい点があります。そこで今回は今年のお米のおすすめ炊飯方法をご紹介します!
5年産のお米の状況
今年の夏は、昼夜を問わず長期間にわたって、非常に暑い日が続いていました。この影響で今年のお米に高温障害が起こってしまい、粒が小さかったり見た目が白いお米が多く発生しています。。。白いお米が多くなってしまったとしても、味に直接の大きな影響は出にくいとされていますが、炊いたご飯がべちゃつきやすくなったり等の影響も考えられます。
そこで今年のお米は炊飯時に一工夫していただくことがおすすめです。
今年のお米の炊き方は?
ずばり今年のお米は、、、
早炊きモードで炊飯がおすすめ。
次から実験の内容をご紹介します(^^♪
実験内容
お米:福井米
パネラー:9人
実験:4パターンで食べ比べを実施
炊飯 | 水加減 | |
A | 通常モード | 200ml |
B | 通常モード | 180ml |
C | 早炊きモード | 180ml |
D | 早炊きモード | 200ml |
Bを基準として食べ比べしました!
実験結果
色 | ツヤ | におい | 甘味 | 味 | 粘り | 柔らかさ | 食味点 | |
A 通常炊飯・水200ml | 61.1 | 51.9 | 48.1 | 57.4 | 55.6 | 40.7 | 66.7 | 53.7 |
B 通常炊飯・水180ml | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 50.0 | 50.0 ★基準 |
C 早炊き・水180ml | 61.1 | 53.7 | 53.7 | 53.7 | 55.6 | 50.0 | 46.3 | 51.9 |
D 早炊き・水200ml | 48.1 | 55.6 | 53.7 | 57.4 | 57.4 | 61.1 | 57.4 | 64.8 |
*食味値:アミロース、タンパク質、水分、脂肪酸度を基に100点満点で評価し、数値が高いほど美味しい
実験してみた所、Dの早炊きモードで水200mlでの炊飯が、多くの部分で一番評価が高い結果でした。
特にDは食味値が高く、他と比べて美味しいご飯が炊き上がっていました。
Dを食べた感想では、、
Dが一番美味しく感じた。食感もよかった。
Dが甘み、ツヤがあると感じた
Dが単純に一番美味しいという声や、他にも粒感があるように感じた、という声も!
反対に、通常モードで炊いたAとBを食べた感想では、
Aは柔らかすぎる
AとBは艶がない
といった感想でした。。Aは炊飯モードも水加減も通常通りの方法ですが、今年のお米はその方法だと柔らかすぎになってしまう可能性があります。
どうして今年のお米は早炊きがいいの?
これまでは炊き忘れたり、お米が足りなくなった時などお急ぎの場合に早炊きモードを使っている方が多いと思います。
しかし暑い日が続き、高温障害が起こった今年のお米は、お米のデンプンがなるべく溶け出てしまわないようにすることが大切で、そのためには、高温吸水の時間が長くならないよう、短時間で炊き上げることが大切です。朝の忙しい時間にお米のセットもするというのは手間ではりますが、出来るだけ新米の美味しいお米を炊き上げるには早炊きモードでの炊飯がおすすめです。
さいごに
高温障害が出てしまっている今年のお米も、炊飯方法を早炊きモード・水加減200mlで一工夫すれば美味しい新米をお楽しみいただけます!今年のお米はぜひこの方法で炊飯してみて下さい(^^)/
福井の米屋のお米はこちらから
参考資料:一般社団法人日本精米工業会
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