お米を保存していると、気づかないうちに虫が発生してしまうことがあります。
「きちんと袋に入れていたのに、どこから入ったの?」「未開封なのに虫がわくことはあるの?」と驚かれる方も少なくありません。
実は農林水産省でも、お米に虫がわくことについて次のように言及しています。
家庭でお米を長く保存すると、虫がわいてしまうことがあります。
虫が自然発生することはないので、何らかのルートで家屋に侵入してきて、気がついたら
「虫がわいた」ということになります。
お米に虫がわく原因には、気温や湿度、保管場所、米びつの状態などが関係しています。
特に暖かい時期は虫が活動しやすくなるため、保存方法に注意が必要です。
この記事では、お米に虫がわく主な原因や予防策、万が一虫が発生してしまったときの対処法について、分かりやすく解説します。
毎日食べるお米を安心して保管するために、ぜひ参考にしてみてください。
お米に虫がわくのはなぜ?
お米に虫が発生する原因は、主に2つあります。
①お米に産みつけられていた虫の卵が、保管中に孵化するケース
玄米の段階で卵が付着していることが多く、精米の工程でも完全に取り除くことはできません。
虫の卵は非常に小さいため、目で見て確認することが難しいです…。
気温や湿度などの条件がそろうことで孵化し、未開封でも虫が発生することがあります。
気温が20度を超えると、虫の卵は約30日で孵化するとされています。
そのため、お米を暑い時期に3週間以上放置すると虫が発生しやすくなります。
暖かい時期は開封前であっても直射日光や高温多湿の場所を避けて保管することが大切です。
②虫が米袋を食い破ったり、空気穴から侵入したりするケース
お米の袋には破裂防止のための小さな空気穴が開いています。
そのため、米袋は完全密閉ではありません。
保管場所の環境によっては、外部から虫が入り込んでしまうことがあります。
また、虫が米袋にあけた穴はとても小さいため、目で見て確認することが難しい場合があります。
米びつの隙間にたまったぬかや粉にも虫が集まりやすいため、米びつや保管場所を清潔に保つことが大切です。
お米に発生しやすい虫の種類
お米に関係する虫にはいくつか種類があります。ここでは、代表的な虫の特徴を紹介します。
これらの虫は、お米だけでなくパスタや粉類にも発生することがあるため注意が必要です。
コクゾウムシ
コクゾウムシは象のように細長い口を持った虫です。
成虫の体長は約3㎜程度あります。

コクゾウムシは、米粒の中に卵を産みつけます。
幼虫は米粒の内部で育ち、成虫になると米粒の外へ出てきます。
成虫にならないと米粒の外に出ないため、急に虫が発生したかのように見えます…。
米粒の中を食べるため、米粒の中が空洞になりやすいのが特徴です。
ノシメマダラメイガ
ノシメマダラメイガは体長約7㎜程度の蛾の仲間です。
玄米のぬか層や胚乳と呼ばれるお米の白い部分を食べることがあります。
幼虫は繭を作るために糸を張る性質を持ち、発生するとお米が糸で繋がったように見えることがあります。
また、ビニール袋を食い破ることもできます。
そのため、米袋のまま保管すると袋を破り侵入してしまう恐れがあります…。
虫を防ぐためのお米の保存方法
虫の発生を防ぐためには、お米をどのように保存すればよいのでしょうか。
保存の際に注意していただきたいポイントを4点ご紹介いたします。
保存の際に注意していただきたいポイントを4点ご紹介いたします。
①直射日光を避ける
開封前のお米でも、直射日光が当たる場所や温度が上がりやすい場所に置くと、袋の中の温度が上がり、虫が活動しやすくなります。
特に暑い時期は一ヶ月で消費できる量だけを購入することをおすすめします。
②暗くて涼しい場所で保管
特に夏場は、高温多湿になりやすい場所を避けて保管することが大切です。
③開封後は密閉して保存
袋を開けたまま長期間保管していると、虫が入り込む原因になります。
開封後は、密閉できる容器やチャック付き袋などに移して保存しましょう。
チャック付き袋での保存方法はこちらでもご紹介しております!
④冷蔵庫・野菜室で保管する
お米の保存温度は15℃以下の環境が望ましいとされています。
虫は15℃以下の環境になると活動が鈍くなるため、冷蔵庫や野菜室での保管もおすすめです。
お米に虫がわいてしまった時の対処法
では、お米に虫がわいてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
①虫を取り除く
お米に虫がわいてしまった場合は、まず虫を取り除くことが大切です。
虫を取り除くために以下の方法が有効です。
・お米を水に浸す
・お米をふるいにかける
・清潔な紙を広げ日光が当たる場所に置く
(長時間放置するとお米が乾燥し、割れやすくなるため注意が必要です。)

② お米の状態を確認する
虫を取り除いた後は、お米の状態を確認しましょう。
虫の数が少なく、においやカビ、変色などが見られない場合は、よく確認したうえで使用できることもあります。
ただし、体質によってはアレルギーを引き起こす可能性があるため不安がある場合は無理に食べないようにしましょう。
また、虫が大量に発生している場合や、お米が糸でつながっている場合は、無理に食べず処分を検討しましょう。
③ 米びつや保存容器を掃除する
虫が発生した場合は、お米だけでなく、米びつや保存容器にも虫や卵が残っている可能性があります。
ふちやすき間、部品のつなぎ目に虫が潜んでいることもあるため、すみずみまでしっかり洗浄・清掃しましょう。

④ 保管場所の周辺も確認する
米びつの周りや棚のすき間、床まわりに、ぬかや粉・こぼれたお米が残っていると、再び虫が発生する原因になります。
お米を保管していた場所の周辺も掃除し、虫の発生源になりそうなものを取り除くことが重要です。
虫を取り除くだけでなく、保存容器や保管場所まで清潔にすることが、再発防止につながります。
まとめ
お米に虫がわく主な原因は、保管中に虫の卵が孵化したり、米袋の小さな穴から虫が入り込んだりすることです。
そのため、未開封のお米でも虫は発生してしまいます。
特に高温多湿の環境では虫が発生しやすいため、涼しく湿気の少ない場所で保管し、開封後はしっかり密閉することが大切です。
正しく保管して、毎日のお米を安心しておいしく楽しみましょう!
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