余ったご飯は冷凍にすることはよくありますよね。以前、ご飯を冷凍する時の形は丸くするとよい、ご飯の中心に穴をあけて冷凍するとよい、と書かれているのを見ました。これまであまり冷凍の形を考えたことはなかったのですが、本当に形を変えると味などに違いが出るのか気になったので、実験してみました!
実験の方法
お米は福井県産コシヒカリを使用し、11月21日から12月9日までの19日間冷凍しました。
冷凍のパターン
パターン | 保存の様子 | 解凍方法 | |
① | 平たい四角 | 600wで約3分間温め | |
② | 厚めの四角 | ||
③ | 平たい丸(穴なし) | ||
④ | おにぎり(穴なし) | ||
⑤ | 平たい四角(穴あり) | 600wで約2分30秒間温め | |
⑥ | 平たい丸(穴あり) |
実験の結果
冷凍ご飯の冷凍庫から出した状態と、解凍後の状態です。
パターン | 解凍前の状態 | 解凍後の状態 | |
① | 平たい四角
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② | 厚めの四角
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③ | 平たい丸(穴なし)
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④ | おにぎり(穴なし)
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⑤ | 平たい四角(穴あり)
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⑥ | 平たい丸(穴あり)
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実験してみた結果、どのパターンの解凍方法でも、味や柔らかさに大きな違いは感じませんでした。
それぞれのパターンで違いとして出たのは、解凍時間の差です。①から④は600wで3分間、⑤と⑥は600wで2分30秒で解凍しました。これを見ても分かる通り、穴が開いている方が解凍時間は短くて済むようです。ただ、この解凍時間だとかなりアツアツで、ラップも膨れ上がって来たので、もう少し短い方がよいと思います。お好みに合わせた時間で解凍して下さい。
冷凍時の注意点
先程も書いたように、冷凍する際の形を変えても、味や柔らかさに大きな違いは感じませんでした。
しかし、以前このお米の基礎知識でもご紹介しているように、ご飯を冷凍する手順次第で、大きな違いが出ます。様々なパターンで冷凍保存の実験してみた結果、
「ホカホカご飯をラップの上からアルミでくるんで冷凍保存」
が美味しいという結果になりました。
アルミは急速に冷凍させるので、デンプンの老化を抑えることが出来ます。
また、冷ましたご飯をアルミ&ラップで冷凍保存すると、粘りがあって美味しいのですが、冷ましすぎるという弱点もあります。そのため、失敗しないのはホカホカです!
*アルミホイルを外してから解凍するようにしてください。
詳しくは、こちらから覗いてみて下さい。
最後に
今回、冷凍保存する時の形を変えて実験してみた結果、それほど大きな違いはでませんでした。ただ、柔らかさや味などは個人の好みによる所も大きいので、一度いろいろな形で試してみるのも良いかもしれません。その際には「ホカホカご飯をラップの上からアルミでくるむ」の状態でお試し下さい!
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