お米の表示って何が書いてあるの?

基礎知識
基礎知識

お米を購入する時、そのお米がいつ精米されたか、産地はどこかなど、お米の袋の一括表示をみて決める事があると思います。ただその際、どのような意味かわからない部分もあるのではないでしょうか。そこで今回は、お米の袋に書かれた一括表示についてのご紹介です!

銘柄米の場合(コシヒカリなど)

単一原料米は、この場合でいうと、福井県産コシヒカリ10割という意味になります。また、産年は収穫された年のことで、精米年月日は原料となる玄米を精米した年月日となります。

 

複数原料米の場合

ひかり精米などの複数原料米の場合は、原料玄米の欄が「複数原料米」となります。

【ちなみに】福井米の場合

福井米の主な原料は、福井で生産された規格外のお米です。(規格外とは、農産物検査において、1等2等3等規格外 の規格外に分類されたお米のことです)この福井米には、次のように、一括表示が2つ存在します。

この2つを見比ると、原料玄米の欄が違っていることがわかりますが、なぜ同じ福井米でもこのように一括表示に違いが出るのかについて簡単にご説明します!

なぜ福井米の一括表示は2つあるのか

先程も書いたように福井米は福井県で生産された規格外のお米です。この2つの違いは生産されたお米を農産物検査3条に基づいて検査したかどうかの違いです。

①の福井米の一括表示の場合

先程の①の一括表示のされ方のものは、農産物検査法 第三条にもとづいて、品種、年産、等級の検査を行っています。そのため、福井県産 複数原料米 10割 ○年産 と表示しています。

②の福井米の一括表示の場合

②の一括表示のされ方のものは、品種が分からず①のような農産物検査法 第三条検査を受ける事が出来ません。しかし、農家さんからの仕入れ伝票から福井県産のお米と明らかに証明できるので、米トレーサビリティ法に基づいて福井県産と表示することができます。(米トレーサビリティ法に基づいた産地の場合は、福井県(産地未検査)と記載されます)また、農産物検査法 第5条にもとづき、「米穀の売買取引または加工業者は、所有するお米の品位等検査を受けることができる」ので、農産物検査を受けて産年も表示することができます。そのため、産年証明米 福井県(産地未検産) 10割 ○年産 と表示しています。

ただ福井米の一括表示は2つありますが、中身に違いはありません。

 

お米ご購入の際にぜひご活用下さい!

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