【2022年版】ブレンド米を選ぶ時のポイントとは?

基礎知識
基礎知識

令和4年5月、米穀機構は令和3年度平均の米の消費動向調査結果をまとめました。精米の購入経路別割合トップはスーパーマーケット、2位は知人家族からの無償入手、3位はインターネットショップ、4位がドラッグストア。今回の調査にてドラッグストアからの購入経路の割合が過去最高になりました。

そんな、ドラッグストアやディスカウントストアでよく見かけるのがブレンド米。ブレンド米とは、商品の米袋に品種名等が書かれておらず一括表示欄に「複数原料米」(別表記の場合もあり)と書かれている商品です。

ブレンド米という言葉は知っていても、実はあまり詳しく知らないという方も多いはず。そこで今回ブレンド米について詳しくご紹介します。

そもそもブレンド米とは?

ブレンド米とは簡単にいうと、一つの品種・産地・産年のお米ではなく、さまざまな品種・産地のお米をまぜてつくったお米です。

ブレンド米の特徴は?

ブレンド米の特徴をメリットとデメリットに分けてご紹介します。

メリット

安く購入できる

銘柄米(コシヒカリなど)は農産物検査によって銘柄や等級検査したお米が原料でないといけないというルールがあるため、ブランド価値・品質が保たれ、値段も高くなってきます。

一方で、ブレンド米は農産物検査をしていないお米(農産物検査における未検査米)も利用できることが特徴です。農家さんは、収穫したお米を一度網のふるい(約1.7mm~1.9mm)にかけて粒の大きさで選別するのですが、その際に網の下からおちたお米は、農産物検査でも「規格外」に認定されるため農産物検査をしない場合が多いです。つまりこの「規格外」相当のお米を原料とする可能性があるため、安いのです。

※ブレンド米がすべて「規格外」相当のお米というわけではありません。最高の味を求めて、高品質の品種をブレンドしてつくるブレンド米という商品もあります。

味を調整できる

単一の品種の場合、どうしてもお届けする時期によって食味に差が出る場合があります。しかし、複数の品種を混ぜることによって食味のバラつきを少なくし、季節に関係なく年間を通して食味を安定させることが出来ます。

デメリット

「まずい」というイメージがある

当店でも様々なブレンド米を扱っていますが、よくお客様からのご感想で、「美味しくないと思っていましたが、、、」や「あまりイメージがよくありませんでしたが、、、」というものがあります。銘柄のお米に比べて安い分美味しくなさそうというイメージや、過去の米不足の際のブレンド米の記憶から、あまり良くないイメージを持ち、遠ざけてしまう場合もあると思います。

買うときに見るべきポイントとは?

商品ページの説明をよく読む

まずは、そのブレンド米の商品ページに書かれている商品の説明をよく読みましょう。どんなお米が原料となっているか、また、少しわかりにくいかもしれませんが、商品の米粒の写真と今ご自身が食べられているお米の米粒の大きさや白さと比較してみて下さい。原料について、「規格外」のお米と書かれていれば、シラタと呼ばれる白いお米も入っており、通常の1・2等米(福井県産コシヒカリ10割 商品)より少し見劣りします。

▼福井米の商品説明の一部です▼

なお、ドラッグストアーやディスカウントストアでは、米袋の小さい窓から米粒をよく見てみてください。白いお米や割れたお米の割合がどれくらいか確認してみましょう。

※白いお米(シラタ)や割れたお米が多く入っていると、味に変化がある?
8~9割が透明なお米に比べて、シラタなどが多いと見た目や食感、味に影響します。
炊き上がりは真っ白というわけではなく、少し黒っぽく(場合によっては黄色っぽい)、食感は柔らかめで、人によっては味に臭みを感じる場合があります。チャーハンや雑炊など食感や味を変えて楽しむ場合が多い場合は、気にならないでしょう。

他の銘柄米の金額と比べてみる

ブレンド米にも様々な価格帯のものがあります。そのブレンド米を扱っているお店のコシヒカリ等の銘柄米の金額と、気になっているブレンド米の金額を比較してみて下さい。比べた時にコシヒカリ等の銘柄米に比べて金額が安くなっている場合は、規格外相当の白かったり小さかったりするお米がブレンドされている可能性があります。

例えば当店の福井県産コシヒカリ10kgは4,280円(2022.5.24現在)ですが、ブレンド米の福井米10kgは3,180円(2022.5.24現在)となっています。この福井米は福井県内でとれた規格外のお米のブレンド米になるため、福井県産のコシヒカリと比べて安い価格となっています。

一度、ブレンド米の購入をお考えの際には、金額を比べてみて下さい!

ブレンド米の美味しい炊き方とは

ブレンド米を買い、いよいよ炊飯!そんな時に、ブレンド米を美味しく炊く方法をご紹介します。

計量する

まずはお米を計ります。正確な計量は、炊き上がりに大きく差が出ます!お米1合は150gで、重量で計るのが一番正確にはかることが出来ます。ただ毎回重量をはかるのは面倒という場合は、計量カップを使い次の流れで計って下さい。
①まず、お米を計量カップですくいます(山盛になるように)
②箸、摺り切りなどであふれた余分なお米を除きます。

洗米する

①米に水を入れて、かき混ぜずにすぐ水を捨てる。
水を入れないままで、米を30回かき混ぜる
③水を入れて、すぐに捨てる
④ ②と③をもう1回繰り返す
⑤ ①と同じように水を入れて、かき混ぜずにすぐ水を捨てる

浸水する

お水の量も大切です。水をいれる際、炊飯器のメモリを目安にされている方も多いと思います。更にこだわるのであれば、お水もはかって加えていただけるとより美味しいお米になります。水温、外気温によって浸水の度合いがかわって来るので、季節に時間がかわってくるので、下記を参考に季節に合わせて浸水させてい下さい。
春・秋:45分、夏:30分、冬:1時間以上

スイッチONの前に・・・

内釜周りに水滴、ゴミ、米粒等がついていないか軽くふき取ってから炊飯器へ入れてください。確認する事で、炊きむら等を防ぐことが出来ます。

ほぐし方

「ほぐし」は炊き上がりから10~20分以内で行ってください。
①炊き上がったご飯をしゃもじで十字にきる。


1/4ずつ底から上下を入れ替えるように、ほぐす。

ごはんの粒をつぶさないように注意!!
③熱を余分にかけないように、釜に触れる部分を少なくこんもりと盛って保温してください。

さいごに

ここまでブレンド米についてご紹介してきました。ブレンド米といってもブレンドされている中身は様々です。ぜひ価格や味など自分にあうブレンド米を見つけてみて下さい。

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