ミルキークイーンという名前のお米を聞いたことはありますか？初めて聞いた、という方もいらっしゃるかもしれませんが、実は人気の高いお米なんです。ミルキークイーンはモチモチなお米で冷めても美味しいことから、おにぎりやお弁当にピッタリ。

そんな方のために、今回はミルキークイーンについてご紹介します！

ミルキークイーンの生い立ち

ミルキークイーンは農林水産省の「スーパーライス計画」の中から生まれ、コシヒカリの突然変異として誕生しました。このミルキークイーンは全国的に栽培されており、福井県はもちろん新潟県や茨城県など様々な場所で広く作られています。同じミルキークイーンでも産地によって甘味など味は異なりますので、様々な地域のミルキークイーンを食べ比べてみるのも面白いですね。

実は栽培・生産が難しいお米！

そんなミルキークイーンですが、実は栽培・生産が難しいお米です。イネ科特有の「いもち病」への耐性が弱く、穂丈が他のお米に比べて倒伏しやすいなど、他の品種と比べて栽培が難しく、有名な品種となった今でもコシヒカリなどと比べて流通量が少ない品種です。
さらに、収穫後の乾燥や保管、精米も難しいと言われている品種。乾燥しすぎると粒が割れて胴割れが発生していまい、反対に乾燥が足りないと粒が白濁せずにミルキークイーンらしい見た目になりません。
また、もち米に似て粒が柔らかいので精米時にも胴割れが発生しやすく、同じお米を使っても精米技術によって味や見た目が変わる繊細なお米です。

ミルキークイーンの特徴とは？

ここからは具体的にミルキークイーンがどんな特徴のお米なのかをご紹介します。

何と言ってもモチモチ！

何といってもミルキークイーンの大きな特徴が「モチモチ」なこと！お米の粘りは、お米に含まれるデンプンの「アミロース」の割合によって決まります。このアミロースの割合が高いほど粘りがあまりないお米になり、少ないほど粘りが強いお米になります。コシヒカリなどの一般的なお米はアミロースの量が17-23％前後ですが、ミルキークイーンはこのアミロースの量が10％前後と少なくなっています。そのため、粘りが強くモチモチしたお米になっているのです！

冷めても美味しい！

ご紹介したように、ミルキークイーンはとってもモチモチなお米！これは冷めてしまっても同じです。冷めたご飯は硬くなってしまいがちですが、ミルキークイーンなら冷めてもモチモチです！炊き立てのご飯が美味しいのはもちろん嬉しいですが、冷めても美味しく食べられるのも嬉しいですよね。

どんな料理に合う？

そんなミルキークイーンは冷めてもモチモチで美味しいことから、特にお弁当やおにぎりに合うお米として有名です！お弁当やおにぎりの冷えたご飯を食べる時に「硬いな、、、」と思われた経験がある方もいらっしゃると思いますが、ミルキークイーンなら冷めてもモチモチで美味しいまま！お弁当やおにぎりにしてご飯を食べることが多い方には特におすすめのお米です。
また冷凍ご飯が多いご家庭にもおすすめで、その他には、炊き込みご飯等の和食にも合うお米です。
ミルクークイーンの特徴であるモチモチさを活かせる料理に使ってみて下さい(^^♪

ミルキークイーンの美味しい炊き方

ミルキークイーンを美味しく炊くには、水加減に注意が必要です。ここからはミルキークイーンの美味しい炊き方をご紹介します！

ミルキークイーンの水加減はどうする？

ミルキークイーンは、コシヒカリ等のお米よりも柔らかくなりやすい特徴があるため、炊飯時通常より10%程度水の量を減らした方がよいといわれています。

美味しい炊き方とは？

この水加減もふまえて、美味しいお米の炊き方はこちら。

➀お米を1合あたり150gではかる
②水を入れて3回かき混ぜてすぐに水を捨てる
③水を入れずに米をつかんで離すつかんで離す（ぐっぱぐっぱみたいな感じ）を繰り返す。（1合で10回、3合で30回）
④水を入れて、サッとかき混ぜて、水をきる
⑤さらに「水を入れて、水を切る」を2回する
⑥水を1合あたり180cc(無洗米の場合203cc)入れて、30分以上浸水させて炊飯！
⑦ご飯が炊き上がったらすぐに蓋をあけて、ご飯をしゃもじで十字に切る
⑧それを1/4ずつ順番に底から上下に入替えるようにほぐす
⑨熱を余分にかけないように、蓋にふれる部分は少なく、こんもりと持って保温する

ぜひこの方法で炊飯してみて下さい～！

さいごに

ここまでミルキークイーンについてご紹介してきました。モチモチなお米が好きな方、お弁当やおにぎりをよく作る方に特におすすめのお米です！まだ食べた事がない、という方はぜひ一度お試しくださいませ。

福井の米屋で扱っているミルキークイーンはこちら